「、だめよ!」
「いやだって!今日暑いもん!」
「だめ!」
「む〜・・・」
「昌浩が来たらどうするの?」
「・・・・・・大丈夫だって!」
「もう・・・」
「やったぁ、彰子!ありがとう!!」
襖の奥から聞こえた会話。
なんだろうと思って襖を開けた。
【手を繋いで、ゆっくりと】
「「「・・・・・・・・・・・・」」」
襖を開けた。
声もかけずに開けた。
失敗だった。
目の前には袿一枚の。
しかもかなり肌蹴ている格好。
そりゃ最近暑いよ?
暑いけどその格好はどうかな?
うん、綺麗だよ?
可愛いよ?
吃驚した顔ですら可愛いと思う俺って変だよね。
でも可愛い。
いや、そうじゃなくてね?
「きゃぁぁぁぁっっ、昌浩の馬鹿〜〜〜〜っっ!!!!!」
「昌浩、せめて一言言ってくれれば・・・!!!」
「うわわわわ!!違っ、じゃなくて・・・ご、ごめん!!!」
あぁ、絶対嫌われた。
俺絶対嫌われた。
は俺の家で住み込みで働く陰陽師。
じい様がを拾ってきたんだって。
だからもう家族みたいなもんだったんだけど・・・
最近の身体に女性特有の・・・その・・・膨らみとか出来てきたりとか。
女の子だからだよね?
俺の手より小さかったり、細い肩や腕。
本当、こんな細い腕でよく陰陽師やってるよな。
彰子とに怒鳴られて数刻。
俺は部屋でぼーっとしていた。
何をやってもさっきのの身体を思い出して・・・
細い腰とか、柔らかそうな唇とか。
あぁ〜・・・俺結構ヤバイ。
「おい、昌浩」
「なーに、もっくん」
「お前さっきからふにゃっとしすぎ。」
「ん〜、そうだね〜」
「しっかりしろよ、晴明の孫」
「ん〜、そうかな〜?」
「・・・・・・お前本当に大丈夫か?」
いつもなら絶対孫って言うなって返すのに今日は返すのもなんかどうでもいい。
と思っていたら、襖がそろそろと開いた。
「・・・・・・?」
「あ、あのね、昌浩・・・さっきのことなんだけど。」
「うん?」
「その、晴明様が・・・袿一枚の姿を見られたらその日の夜共に寝ないと大変なことになるって。」
「・・・・・・・」
何を教えてるんですか、じい様。
心の中で思いっきり突っ込んだが・・・口には出さない。
「昌浩明日から夜警再開するんでしょ?危ない目にはあってほしくないの・・・」
泣きそうな声で言う。
嬉しいのに心の中では可愛いとか思ってしまう俺・・・
「昌浩?」
「ん?」
平然を装って言う。
は何の疑いも無しに俺を見た。
「一緒に、寝よう?」
「う、うん・・・」
今更、緊張して・・・どうするんだよ、俺・・・!
もっくんがいない!?
逃げたな・・・!?
「昌浩、寝よう?」
「・・・・・・一緒の袿で?」
「一緒の袿で。」
これは・・・喜んで良いのか?
男として見られていないと悲しむべきなのか?
でもまぁ、今は・・・
手を繋いでゆっくりと寝よう。
次の日。
目が覚めたら十二神将全員がいてびっくり。
何事?
と思えば隣で俺の手を握りながらすやすや寝ている。
あぁ、そういえば昨日一緒に寝たんだっけ?
寝顔が可愛くて・・・誰にも渡したくなかったから。
の手を強く握った。
も握り返してくれて、嬉しかった。
こんな日が続けば良いな・・・
End.
昌浩夢は短い感じになってしまいました・・・。
そして六合が登場しなくて泣きました。
あぁ、六合が登場してこその昌浩夢なのに(ぇ)
本当は六合夢書きたかったのに・・・書けなかった!!
うわぁん!六合、書きたかった!!
でも、もう遅い!!
これでも頑張ったんだから石投げはやめて〜〜!
透羽流様からいただきました!
初々しい感じの昌浩が可愛くて可愛くて・・・・
じい様の刷り込みがまた良いです。それを信じる主人公と、一緒に寝てしまう昌浩がさらに可愛くて・・・・
昌浩を弟に欲しいぞ!!っと思った今日この頃でした(笑)