一、飛び散った記憶の欠片
俺は今、激しくこいつの相棒をやっていていいのか迷っている。何故かって?それは・・・・
この人語を理解する戦闘狂の糞ドラッケンがついに少女に手を出したからだ!!
「ガユスよ、貴様さっきから何をブツブツ言っている」
「ああ?何か言ったか、ロリコンの糞ドラッケン!とうとうこんな女の子にも手を出したとは、落ちる所まで落ちたな!!」
「貴様何を誤解している。この娘はそれほど幼くはない。それに私の守備範囲外だ」
守備範囲外ってなんだよ、守備範囲外って。ケッ、もてる奴は良いよな・・・。
「で、じゃあ何で此処にこんな可愛らしい女の子がいるんだ?」
俺の何回目か分からない質問に、俺の相棒こと糞ドラッケンことギギナがため息をつきながら億劫そうに答える。
「何度も言ったが、この娘が外に落ちていたので拾っただけだ」
拾ったって、いくらなんでも人に対してその言い方はひどくないのか?大体こんな可愛い子がぽっと落ちているわけがない
というか・・・
「オモイヤリンとヤサシリウムが絶望的に不足してる、野獣の生まれ変わりなお前が、そんな人らしいこと出来るわけないだろ!」
ちなみにオモイヤリンとヤサシリウムは俺が考え出した優しさと思いやりの分子だ。
「ふん、戯言を。それは貴様の方だろう、眼鏡の付属品ことガユスよ」
かー、お前がそういうか、お前が。俺はこれでもお人よしと(ひねくれた)正義の塊と自負しているんだぞ!!
「う・・・・・ん」
・・・・・起きた、のか?少女はその可愛らしい柳眉をひそめながら寝返りを打つと、蜂蜜髪をたらしながら・・・起きた。
「・・・ここ、どこ・・・・・?」
「あ・・・えーと、おは、よう・・・・」
少女は、声を掛けた俺の顔を不思議そうに、何か言いたげに見つめる。い、いや違う!俺は何にもしてないぞ!!
断じて、何もしていない。したのはこのギギナなんだ、だから煮るなり焼くなりするならこいつでやってくれ。
「・・・変な人っ。で、ここはどこ?あ、私リアーゼ・って言うの。って呼んで」
彼女は妙に楽しそうに言う。何て言うか・・・・ハイテーション?切り替え早っ、と言った感じだ。
と言うか、さり気にひどいこといわれたのか、俺・・・。
「中々、的を射ているな。見込みがあるぞ」
お前もボソッと肯定すんな、糞ギギナ!見込みってなんだ見込みって。
人を見る目か?そんなもん、この俺を変な人呼ばわりした時点で無いに等しいんだよ!
「で、ちゃんかな?ここはソレル&アシュレイ・ブフ事務所だよ。起きて早々悪いんだけど、どうしてここにいるか分かるかな?」
「その言葉使い、止めて。こう見えても私は・・・・あれ・・・?何歳、だっけ?・・・う、嘘っ私何処から来たの??」
いや、それはこっちが聞きたいんだけど・・・。そしてもしかすると・・・・・・・記憶喪失か?
「記憶喪失か・・・。面倒だな。ガユスよ、・・・後は頼む」
止める間もなく疾風のごとく駆け抜けていくギギナ。
「あっ、待てお前!っ、ヒルルカ燃やすぞー!!・・・・ったく、あーなんか虚しい」
かくして、俺達とは出会った。今までが、平和だったと知らされるとも知らずに・・・・・
「ねえ、私って、何処から来たの?」
「知るかーーーーっ!」
本日は晴天なり。至極、平和です。
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後書き
・・・・どうしよう・・・。すいませんすいませんすいません!!!何て言うかガユスがガユスじゃないし、ギギナがギギナじゃないし!
主人公は復活早すぎだし・・・・。おまけにされ竜でドリームって見たことないので自信なかったりします。
そのうち、書き直します。そして短いので継ぎ足します。そんでもって連載しちゃったりします・・・。
これ、シリアスなんだけど本当にシリアスになれるのかなぁ・・・・・・あ、何か果てしなく無理な気がしてきた。
はい、これ以上書くと愚痴になってしまうので、これで終わりです。次回はかなりマシになっている・・・ことを願います。
おまけ
ギギナのガユス観察日記
『○月×日
僕は奇妙な女を拾った。どうしようか迷いそのまま置いておくと、やって来たガユスが言いがかりをつけ始めた。
違うと言っているのに理解できないらしい。やはり僕の進めていた脳の摘出手術を受けるべきだ。
女は記憶喪失らしかった。嫌なことを思い出させる。
面倒くさかった・・・・用事を思い出したのでガユスに押し付け、もとい頼んでおいた。逃げたのではない。名誉ある撤退だ。
そして今日は家族と出会えなかった。そろそろヒルルカの婿を探してやらなければなるまい。
今日も僕は誇りに生き、ガユスは何時も道理非人道的な壊れ方をしていた。
終わり』
11/3執筆